胡蝶蘭

胡蝶蘭は育てるのが難しいと言われますが、コツをつかめば十分育てられます。

胡蝶蘭の植え替えもその一つで根や葉を健康に元気に育てるため、古くなったり黒ずんだ水ゴケ、カビがはえってしまっているなどの悪環境になった場合に植え替えを行います。

植え替えの時期は4月がベストですが、4月以外でも遅くはないです、1年に何度も植え替えるのは根を傷めるので避けましょう。

胡蝶蘭の花が落ちてしまったら、市中をはずし、胡蝶蘭の株の節を下から数えて3から4節ほど残してカットします。花がつく茎を残したままだと株の栄養が取られ、翌年花を咲かせる力がなくなってしまうからです。じっくり育てたい場合は根元から切る方法もあります。
鉢から株を取り出し、ついている水ごけやプレサブバークを優しくほぐして取り除きます。
くさっている根と黄色くなった葉をハサミで取り除き健康な葉だけを残します。

新たにプレサブバークや水ゴケを鉢に入れ、胡蝶蘭の株を中心部に入れ、苗の根の周りにもプレサブを入れます。

これで植え替え終了です。最初の7日間ほど水を与えないで（切れた根から病気が入るのを防ぎます）その後、7から10日に1回程度コップ1杯の水をあげ、室内で育てます。

艶やかな胡蝶蘭は、蝶が舞っているように見えることから名付けられました。樹木などの表面に根を張り、そこから養分を吸収する多年生の着生植物です。比較的乾燥に強い植物ですが、それは、二酸化炭素の吸収を夜間に行い、昼間に光合成を行うからです。つまり、温度が下がり湿度の上がる夜間に気孔を開き、二酸化炭素を吸収し株内の水分損失を抑えるという働きのためです。胡蝶蘭のきれいな花を咲かせるには、4月頃、植え替えが推奨されています。それは、根や葉を健康に元気に育てるために大切な処置ですが、一年に何度も植え替えるのは、根を傷めるので避けるのが賢明です。また、水遣りもポイントのひとつです。水遣りの大切なことは、同時に鉢の中の空気を入れ替えることです。そのため、ちょろちょろと水を与えるのではなく、たっぷりと与えることが大事です。また、根腐れを防止するために、鉢の中を一度乾かす必要があり、完全に乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えるのが大切なポイントと言われています。